【広告】Amazon広告を最適化!キーワードマッチタイプの基本ガイド!
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルティング・運用代行サービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
Amazonで商品を販売している出品事業者様は、ユーザーの方が商品を見つけてもらえるように様々なAmazon広告を運用されていますが、中でも大口出品者であればどなたでも利用できる「スポンサープロダクト広告」を利用されている方が最も多いです。
スポンサープロダクト広告の広告作成時や運用結果を分析するときに、広告キャンペーン画面にて「ほぼ一致」や「部分一致」といった類の言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。これらはデジタル広告において「マッチタイプ」と呼びます。
「マッチタイプ」は上手に活用できていますか?
なんとなく「部分一致」で設定しておけばいいか⋯⋯のように広告配信をしていませんか?
「マッチタイプ」が上手に活用できていないと、広告効果を活かせず適切なターゲット層にリーチできていなかったり、予算の無駄使いになることもあります。
今回の記事では、「マッチタイプ」の理解を深め、皆様の広告運用をより最適化できるように、スポンサープロダクト広告におけるマッチタイプの基本について解説いたします。
- マッチタイプって何?
- マッチタイプの「ほぼ一致」や「部分一致」って具体的にどこまで表示されるの?
- マッチタイプはどのように使うのがおすすめ?
スポンサープロダクト広告の概要について詳細を知りたい方は以下記事でも解説しておりますので、ぜひご参考ください。⬇︎
目次
Amazon広告におけるマッチタイプについて
「マッチタイプ」とは一体どういうものでしょうか?
どんな時に役に立つのか、例を挙げて簡単に説明いたします。
例えば、下記のスニーカーを対象としてスポンサープロダクト広告のオートターゲティング(Amazonが自動運用)で広告を運用した場合。
商品名やブランド名、検索キーワード、商品説明の情報を基にAmazonが自動的に広告を運用するため、「メンズ」「スニーカー」「シューズ」といったビッグキーワードで広告が配信されることが推測できます。
「メンズ」「スニーカー」「シューズ」といったビッグキーワードの広告単価が高くなるような設定だと下記のような悩みとなります。
・ライバル出品者や出品数が多くなかなか自社の商品が広告表示されにくい。
・メンズ商品であるにもかかわらず、レディースのスニーカー/シューズをお求めの顧客にも商品が表示され、ターゲット層にリーチできないミスマッチや広告費の無駄遣いの恐れ。
逆に「メンズ スニーカー 白」「メンズ スニーカー ナイキエアフォース」などのロングテール(複数語句の検索キーワード)しか表示されない設定ですと下記のような悩みとなります。
・もっと幅広い顧客層や競合商品に並んで見せたいのに特定のキーワードでしか検索されない。
・表示される回数が少なすぎる。
このような時に” 調整役 “として便利に使えるのが「マッチタイプ」になります!
スポンサープロダクト広告ではオートターゲティング(AT)とマニュアルターゲティング(MT)の2種類のターゲティング方法に分かれますが、ターゲティングによってもマッチタイプの特徴や使い方が大きく変わってくるので、それぞれのマッチタイプを理解して広告運用を最適化させましょう!
また、一方で「自分の意図しない用語で広告が配信されてしまう」とお悩みの場合、役に立つ機能が「ネガティブターゲティング」です。
「ネガティブターゲティング」については以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご参考ください。⬇︎
オートターゲティング(AT)の場合
オートターゲティングでは下記4種類のマッチタイプが存在し、設定した商品情報(商品のタイトルや検索キーワードなど)を基にしたキーワードに関連したマッチタイプと、商品自体に関連があるものを表示させるマッチタイプがございます。
- ほぼ一致(キーワードに関連したマッチタイプ)
- 大まかな一致(キーワードに関連したマッチタイプ)
- 代替商品(ASINに関連したマッチタイプ)
- 補完商品(ASINに関連したマッチタイプ)
上記4つのマッチタイプには、どんな特徴があり、どこに表示されるのか、メリット・デメリットについて解説いたします。
■ほぼ一致(Close match)
広告の商品が購入者の検索用語とほぼ一致する場合に広告が表示されます。
例えば、商品が「ナイキエアフォースメンズスニーカー」であった場合、購入者が「ナイキ」「スニーカー」「エアフォース」といった商品情報に近しい、詳細なキーワードで検索すると広告が表示されます。
しかし、「ほぼ一致」のマッチタイプでは商品情報に近しいキーワードでしか広告を表示させないため「男性 運動靴」、「男性用 シューズ」など、まずはどんな靴があるのかを大まかに探しているような「検討層の顧客」に結びつけることはできません。
<メリット>
・設定していない用語で表示される可能性が低く、広告の表示範囲がある程度予想できるので無駄な露出が少ない。
・商品自体に知名度があり、設定した商品名やキーワードで検索される場合は表示されやすい。<デメリット>
・顧客が検索しないキーワードが商品情報に設定されている場合は表示されにくい。
・設定した商品情報が「スニーカー」「靴」などの幅広い顧客が検索するビッグワードの場合は競争が激しくなる。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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良い意味でも悪い意味でも設定した商品情報に近い検索用語にて広告が運用されるため、顧客の立場で考えたときに、自社商品がどんな用語で検索されるのか、購入意欲が高い顧客はどんな用語で検索するのかを知ったうえで商品情報を改善し顧客の検索へ結びつけることが重要です!
■大まかな一致(Loose match)
広告の商品が購入者の検索用語とおおまかに一致する場合に広告が表示されます。
例えば、商品が「ナイキエアフォースメンズスニーカー」であった場合、購入者が「シューズ」「メンズシューズ」「運動靴」「トレーニングシューズ」などのおおまかに一致するキーワードや類義語で検索すると広告が表示されます。
<メリット>
・「ほぼ一致」よりも広い範囲で顧客へ露出することができるため、インプレッションを伸ばしたい場合には便利。
・自身で設定した商品情報が検索してほしい用語と多少異なっていても類義語や近い用語で表示させることができる。<デメリット>
・幅広い検索層へ表示されるため、想定していなかった顧客層へ表示されてしまい広告費を多く消費してしまう可能性がある。
・自身で設定した商品情報以外の用語でも表示されるため、購入に結びつかない顧客層へ表示されている場合がある。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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「大まかな一致」は「ほぼ一致」よりも幅広い顧客へ表示されます。
想定もしなかった検索用語で表示され、広告費だけ無駄に消費してしまい購入に至らないケースもありますが、逆に、自身が想定していなかった新たなキーワードで商品が検索されて購入に至る、新しい発見も得られます。
そのため、「大まかな一致」は検索されやすいキーワードや購入に結びつくキーワードを探るための探索手段として有効的に活用することができます。
■掲載位置(ほぼ一致・大まかな一致)
「ほぼ一致」と「大まかな一致」の広告掲載位置は、検索ページ上に表示されます。
■代替商品(Substitutes)
購入者がターゲット商品と類似する商品の商品詳細ページを閲覧している場合に広告が表示されます。
例えば商品が「ナイキエアフォースメンズスニーカー」の場合、他社商品の「アディダスメンズスニーカー」や「ジョギング用のスニーカー」など幅広く商品に類似した商品ページに表示されます。
<メリット>
・同カテゴリー商品(上記だとスニーカー)で検討中の顧客へ幅広く露出することができる。
・類似した商品のページ下部に掲載されるため、競合他社商品を見ている顧客へ商品を露出することができる。
<デメリット>
・表示先はこちらで設定ができないため、想定していなかった商品ページに掲載されている場合がある。
・表示先の競合他社と比べた時に商品力が劣っていた場合は購入に至らず広告費の無駄打ちとなってしまう。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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「代替商品」はターゲット商品(ASIN)を基に類似商品(ASIN)の商品ページに表示させる仕様となっており、こちらで操作することができません。
そのため、幅広く同カテゴリー商品を閲覧している顧客へ露出を増やす手段としては有効ですが、スニーカーなのに登山靴やランニングシューズの商品ページに表示される場合もあるので、注意が必要です。
また、「代替商品」は商品ページから誘導する広告になるので、顧客が他社商品から自社ページに来た形跡が確認でき、顧客がどの商品と比較検討し自社商品ページに訪れたのかといった顧客の動きを分析するのに役立ちます。
■補完商品(Complements)
出品者の商品を補完する商品の商品詳細ページを購入者が閲覧している場合に広告が表示されます。
例えば、商材が「スニーカー」であれば「靴」を補完する商品として「インソール」「靴ひも」、また商材が「かけ布団」であれば、「まくら」や「シーツ」というように、一緒に使用されやすい商品ページに表示されます。
<メリット>
・別のカテゴリーの商品でも販売を促すことができる。<デメリット>
・商品によっては補完する商品が少ないため、商品ページに掲載されないケースもある。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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先ほどの例で挙げた布団やシーツのように、相性の良い商品が多ければ「補完商品」のマッチタイプでの販売実績が高くなる可能性もございます。
そのため、自社商品が補完する商品はあるか、逆に補完されそうな商品があるのか、あらかじめ知ったうえで広告費や入札額を調整しましょう。
■掲載位置(代替商品・補完商品)
「代替商品」と「補完商品」の広告掲載位置は、商品ページ下部の「この商品に関連する商品」に表示されます。
■設定状況の確認方法
オートターゲティングの設定状況を確認する方法は、「キャンペーン>広告グループ>ターゲティング」より確認することができます。
下記画面にて、それぞれのマッチタイプを有効/停止、あるいは入札額の調整をすることができます!
マッチタイプごとのインプレッションやクリック数など結果確認を確認し、商品に適したマッチタイプを運用し入札額を調整しましょう。
マニュアルターゲティング)(MT)の場合
続きまして、マニュアルターゲティング(MT)におけるマッチタイプの種別を解説いたします。
自動検知してくれるオートターゲティング(AT)とは異なり、キーワードを自分で設定する必要があります。
そのため、それぞれのマッチタイプを理解したうえでキーワード設定を進めることが広告最適化に向けてのポイントになります。
マニュアルターゲティング(MT)の概要について詳細を知りたい方は以下記事でも解説しておりますので、ぜひご参考ください。⬇︎
マニュアルターゲティングの場合、下記3種類のマッチタイプが存在します。
・部分一致
・フレーズ一致
・完全一致
■部分一致
任意の語順ですべてのキーワードを含む一致条件となります(単数形・複数形・変化形・同義語・関連用語も含む)。
例えば「スニーカー メンズ」という用語で部分一致を設定した場合、「スニーカー」「メンズ」のような単体キーワードや、「スニーカー メンズ」「メンズ スニーカー」といった任意の語順、「スニーカー メンズ 白」「メンズ スニーカー ナイキ」のように別の用語が含まれていても表示されます。
「メンズ 運動靴」「ランニングシューズ メンズ」など、キーワードの同義語や関連用語も含まれます。
<メリット>
・一定のキーワードを基に関連性のある用語まで拡散して広告を表示させたい場合は有効的に使える。<デメリット>
・「スニーカー」が「運動靴」や「ランニングシューズ」などで表示されてしまう場合があるので、想定外の露出が生じる場合がある。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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部分一致はマニュアルターゲティングのマッチタイプの中で最も幅広い範囲で表示されるため、設定には注意が必要です。
類義語や関連用語の少ないキーワード(キャラクター名やブランド名など)は拡散されにくいですが、「スニーカー」や「シューズ」など関連用語が多いキーワードは拡散性が高くなるので、この後に解説をする「フレーズ一致」や「完全一致」を上手に活用して効率よく広告を運用しましょう。
■フレーズ一致
完全に一致するフレーズまたは一連のキーワードを含む一致条件です(複数形も含む)。
例えば「スニーカー メンズ」という用語を「フレーズ一致」で設定した場合、「スニーカー メンズ」はもちろん表示されますが、「スニーカー メンズ」「スニーカー メンズ 白」「ナイキ スニーカー メンズ」といったように2つの連続したキーワードが一致していた場合は前後に別のキーワードがある状態で検索されたとしても表示されます。
ただし、「メンズ スニーカー」のようなキーワードの逆転や「スニーカー 白 メンズ」のように、間に別のキーワードが入った場合は表示されません。
<メリット>
・連なるサジェストワード(検索エンジンで提案される関連性の高いキーワード)も含めて設定したキーワードで広告を表示できるため、狙ったキーワードから派生する検索キーワードの取りこぼしも防ぐことができる。
・広告を表示できる範囲を部分一致に比べて限定できるので、部分一致よりも無駄な広告の消費を抑えつつ、売上に繋げられる可能性がある。<デメリット>
・決まった語順やワードでしか表示できないため、キーワードを狭めすぎた場合、インプレッション数(広告を表示する回数)が部分一致に比べると下がる可能性がある。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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取り扱う商品が最も検索されやすいビッグキーワード(例:スニーカー)と、自社商品に関連する近しいサジェストワード(例:ナイキ)などを組み合わせて運用すると、無駄な広告費を消費することもなく購入検討層に丁度いい範囲で広告を表示させることができます。
ですが、そもそも設定したキーワードが顧客検索に結びつかないキーワードであった場合、「フレーズ一致」では類義語や関連用語まで補完する機能はないので、あらかじめオートターゲティング(AT)の広告結果から検索されやすく、購入につながりやすいキーワードを調査し、該当キーワードをフレーズ一致として設定することをおすすめいたします。
■完全一致
キーワードまたは一連のキーワードと完全に一致する一致条件です。
例えば「スニーカー メンズ」と設定した場合、顧客が「スニーカー メンズ」以外で検索した場合は検索結果に表示されません。
「スニーカー」単体や「メンズ スニーカー」のようなキーワードの逆転、「スニーカー メンズ 白」などの別キーワードが含まれていても表示されません。
<メリット>
・「部分一致」や「フレーズ一致」に比べ、自身で設定したキーワードから逸脱することはないため、予想外の範囲に広告表示されることがない。<デメリット>
・設定したキーワードが顧客検索用語と一致しない場合は全く効果が得られない可能性がある。
・部分一致やフレーズ一致に比べ、更に検索対象が限定されるため、インプレッション数やクリック数が伸びない可能性がある。
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コンサルタントからのワンポイントアドバイス
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自社商品を認知している顧客の検索用語や、一定の期間にて購入率の高い検索キーワードは完全一致を設定すると効率よく購入層へ広告を露出することができます。
しかし、ビッグワード単体(例:スニーカー)だけで運用した場合は幅広く露出され、推定入札額も大きくなるので注意が必要です。
■掲載位置(部分一致・フレーズ一致・完全一致)
広告掲載位置はオートターゲティング(AT)と同様に検索ページ上、または商品ページに表示されます。
さらに、決済画面などにも表示されており、幅広い露出範囲であることが分かります。
■設定状況の確認方法
マニュアルターゲティングの設定状況を確認する方法は「キャンペーン>広告グループ>ターゲティング 」より確認することができます。
また、下記画面にて「有効/停止」もしくは「入札額の調整」ができます。
マッチタイプはマニュアルターゲティング(MT)作成時に選択することも可能です。
各マッチタイプの比較
オートターゲティング(AT)
露出範囲は「ほぼ一致→大まかな一致→代替商品→補完商品」の順で広くなり、
商品との関連性は「補完商品→代替商品→大まかな一致→ほぼ一致」の順で高くなります。
マニュアルターゲティング
露出範囲は「完全一致→フレーズ一致→部分一致」の順で広くなり、
商品との関連性は「部分一致→フレーズ一致→完全一致」の順で高くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Amazon広告のマッチタイプは良い意味でも悪い意味でも広告の成果に大きく影響してきます。
取り扱う商材や商品によって、どんな検索用語と結びつくのか、どのマッチタイプで広告を露出したほうが良いかなど、使い方は三者三様。
マッチタイプの適用範囲を理解したうえでスポンサープロダクト広告の運用を最適化していきましょう!
キーワードマッチタイプ、Amazon広告運用についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。
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